ヴェーズ Vaise は旧市街から北でソーヌ河の西にあるエリアのことで、リヨン9区にあたります。地下鉄ヴィユーリヨン駅から地下鉄で行くことができます。
長い間、町から隔離していたヴェーズからリヨンに行くには、ソーヌ河に沿った狭い道をセラ峠 Colline de la Sarra を超えてピエール・シーズ門まで歩いて行く方法しかありませんでした。
行き来しやすくなるのは20世紀になってからでした。まずは、リヨン5区に組み込まれ、後に9区となりました。
19世紀半ば、新しい水上駅と鉄道駅の建設により、ヴェーズ地区には工場や倉庫群が多く誘致されました。フランスを代表する化学繊維会社 Rhodiaceta は1920年に工場を進出してきました。
第二次世界大戦中、この工場エリアを狙った爆撃により民間人の死者を多くだし「殉教地区」と知られるようになりました。
地下鉄Dラインと北側の環状線の開通により、現在ではヴェーズ地区の中心地はもちろん、ソーヌ河沿いも近代化されています。
ソーヌ河沿いには多くの企業やレストラン、シネコンなどの施設、新しいアパルトマンが建設され新興住宅計画がおこなわれています。特に、ポール・ボキューズ系列のブラッスリー・レストが有名です。
リヨン・ラ・デュシェール Lyon La Duchère の中央消防署内にある消防博物館も訪れることができます。消防博物館としてはヨーロッパで最も規模の大きいものです。
385 Avenue de Champagne 69009 Lyon France
イル・バルブ Île barbe
ソーヌ河をさらにさかのぼると、イル・バルブ Île barbe に着きます。
8世紀のフランク王国カール大帝が好み、中世には豊かで権力のある大修道院がありました。しかし、16世紀にはその力は衰えてしまい、フランス革命時には解体されてしまいました。
イル・バルブ内には高級ホテル&レストランあり、のどかな公園もあり散歩することができます。さらに、イル・バルブのすぐ近くにはポール・ボキューズのレストランに卸している美味しいと有名なパン屋さんがあります。
Île barbe 69009 Lyon, France
ソーヌ河岸 ヴェーズ・イルバルブ Vaise / Île barbe