リヨンのケーキ屋さんはレベルが高くおいしいと評判があります。地元住民たちにも人気があり、実力のあるケーキ屋さんを4店紹介します。リヨンに来たらぜひとも訪れてほしいケーキ屋さんです。
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セーヴ SÈVE Maître Chocolatier Pâtissier
リヨンだけでなく、フランスでもトップクラスの菓子職人であるリシャール・セーヴ氏 Richard Sèveによるショコラティエとパティスリーセーヴ SÈVE。
特にチョコレートには高い評価があり、セーヴ氏はフランスの10人の最高のショコラティエのひとりとして選出されています。また、Relais Desserts(ルレ・デセール)の会員でもあります。
セーヴではカカオ豆は南米から独自に仕入れ、自社アトリエでカカオからチョコレートを作っています。カカオ豆からチョコレートをつくることを Bean to Bar(ビーン・トゥー・バー)といい、フランスでも数少ない店のひとつです。
自社でカカオ豆からチョコレートを作っているのは、リヨンではベルナシオンとこのセーヴだけです。
セーヴでは、メキシコ・グアテマラ・トリニダード・コロンビア・ドミニカ共和国・ジャマイカ・ペルーといった中南米を中心に、マダガスカル・ジャワ島というアフリカやアジアのカカオ豆を輸入しています。
シェフであるセーヴ氏自ら現地に赴き、カカオ農家より栽培状況や味を確かめた上で直接仕入れています。
これからさらに世界的に有名になる可能性の高いショコラティエ・パティスリーです。チョコレートを使ったケーキやタルトなども美しくておいしいと評判です。週末になると郊外にある本店や支店で行列ができているほどです。
訪れてほしいケーキ屋さんの一番目に、わたしはセーヴをおすすめします。日本にはまだ進出していないので、希少価値もあります。市内や近郊に4店舗あるケーキ屋で、焼き菓子や様々な生ケーキが並んでいます。
リヨン郊外にセーヴのチョコレート博物館があります。ビーン・トゥ・バー(Bean to bar)のアトリエや歴史を知ることができます。
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ベルナシオン BERNACHON
リヨンと言えばベルナシオン(BERNACHON)というのは今やすでに有名ですね。行かない理由はありません。
ベルナシオンではカカオ豆を厳選し、輸入したカカオ豆からチョコレートを作っているショコラティエであることです。フランスでも珍しいビーン・トゥー・バーを実践しているショコラティエのひとりです。
ベルナシオンでは中南米やマダガスカルの10カ国からカカオ豆を輸入し、それらをブレンドしてチョコレートを作っています。つかっているカカオ豆は生産量が全体の3%以下しかないと言われるたいへん希少なクリオロ種のみをつかっています。
ですので、普段日常で食べているものとは全く別のはじめて食べる味がします。ベルナシオンではチョコレートのケーキが数多く並んでいますので、ぜひ濃厚なチョコレートでつくったケーキをお楽しみください。
ベルナシオンでは地元のお客さまのために、創業当時よりレシピや材料を変えておらず同じ味を保っています。軽く甘味の少ないケーキが主流の現在ですが、ベルナシオンでは重くて甘いおいしさのケーキを維持しています。
チョコレートだけでなくチョコレートを使ったケーキやフルーツのケーキなど様々な種類があります。週末だけでなく平日も朝から開店を待つ地元のお客さまでいっぱいのケーキ屋さんです。意外にもケーキのお値段は控えめです。
本店の隣のサロンドテでは、ベルナシオンのケーキを食べることもできます。
ベルナシオンのカカオからチョコレートを作る工程を取材した記事です。ぜひご覧ください。
▶︎【レポート】ベルナションのチョコレート工場を見学してきたよ
以上のセーヴとベルナシオンはぜひとも訪れてほしいケーキ屋さんですが、以下の2店舗もまだまだ見逃せません。
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デリス・デ・サンス Délices des Sens
Délices des Sens デリス・デ・サンスは、リヨン6区に本店、市内に3店舗をもつ地元でも有名なケーキ屋さん(パティスリー)です。
シェフはパティシエ兼ショコラティエのロマリック・ボワレイ氏(Romaric BOILLEY)で、2001年にヨーロッパチャンピオンになり、クープ・デュ・モンドで候補者に選抜され、2004年にはMOFのファイナリストになった経歴があり、注目されているパティシエです。
店舗のひとつは、おいしいと評判の店しか出店できないポール・ボキューズ市場にあること、美食家の資産家やビジネスマンの多い6区に開店していることで、実力あるケーキ屋さんということが分かります。
慎重に厳選された新鮮な食材をつかい、すべてのお菓子のパーツを手作りしています。例えば、クリーム、プラリネ、ナパージュ、ソースやペーストなど、アイスクリームのワッフルまでも手作りです。多くのパティスリーではこれらのものを手作りすると手間と時間がかかるため、既製品をつかっていることがあります。
生ケーキやタルト、焼き菓子やチョコレート、アイスなどすべて新鮮で手作りしているため、素材のおいしさをストレートに感じることができます。土曜や日曜の昼前にはケーキを買う地元住民たちの行列ができているほどの人気のケーキ屋さんです。
デリス・デ・サンスのオーナーパティシエであるロマリック・ボワレイ氏にインタビューしてきました。追求しているのはすべてのパーツを手作りすること。
▶︎すべて材料から手作り!こだわりのリヨン有名パティシエにインタビュー ロマリック・ボワレイ氏
セバスチャン・ブイエ Sébastien Bouillet
セバスチャン・ブイエ Sébastien Bouilletはリヨンとその近郊に7店舗もつケーキ屋さん(パティスリー・ショコラティエ)です。
1977年にアンリ・ブイエによって創業され、2000年に息子のセバスチャン・ブイエが引継ぎ、有名なパティスリーのひとつとなっています。Relais Desserts(ルレ・デセール)の会員でもあります。
日本にも東京近辺に5店舗を展開しているので、知っている方も多いと思います。
Crème d’ange(クレーム・ダンジュ)というフレッシュチーズをつかったケーキは木箱に入れて圧縮するという日本の技術からヒントを得たもので、フランス菓子にはない軽くてすっと溶ける食感で地元の人にも評判を得ています。
週末のお昼には長い列ができ、ケーキが売り切れてしまうほど人気のケーキ屋さんです。
以上、リヨン住民にも愛され、定評のあるケーキ屋さんを4つ紹介しました。ぜひともリヨンのケーキを食べてみてはいかがでしょうか。