リヨンやその近郊には世界的にも有名なショコラティエが集まっており、おいしいチョコレートが堪能できる街です。そんなリヨンの街にある有名なショコラティエを7店紹介します。
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ベルナシオン BERNACHON
ベルナシオン(BERNACHON)はカカオ豆を厳選し、輸入したカカオ豆からチョコレートを作っているショコラティエでです。カカオ豆からチョコレートをつくることを Bean to Bar(ビーン・トゥー・バー)といい、フランスでも数少ない店のひとつです。
ベルナシオンでは中南米やマダガスカルの10カ国からカカオ豆を輸入し、それらをブレンドしてチョコレートを作っています。つかっているカカオ豆は生産量が全体の3%以下しかないと言われるたいへん希少なクリオロ種のみをつかっています。
日本で購入することもできますが、リヨンの本店で新鮮なチョコレートをぜひたべてほしいです。

プレジダン

パレドール
ベルナシオンでぜひ食べてほしいチョコレートのひとつは、ガトー・プレジダン Gâteau Présidentというケーキです。これは、創業者のモーリス・ベルナシオン氏が当時の大統領のためにつくったチョコレートケーキのことです。40年以上経った今でもベルナシオンのスペシャリテとして地元住民に愛されています。
そして、もうひとつがパレ・ドール Palet d’Orというチョコレートです。パレ・ドールとは「黄金の丸い円盤」型のお菓子のことで、金箔が表面に飾られていて、バニラとイジニー特産の生クリームのガナッシュを中に詰め、チョコレートでコーティングした丸いチョコレート菓子です。


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セーヴ SÈVE Maître Chocolatier Pâtissier
セーヴ(SÈVE)はフランスでもトップクラスのチョコレート・菓子職人であるリシャール・セーヴ氏 Richard Sève によるショコラティエです。
特にチョコレートには高い評価があり、セーヴ氏はフランスの10人の最高のショコラティエのひとりとして選出されています。また、Relais Desserts(ルレ・デセール)の会員でもあります。
セーヴではカカオ豆は南米から独自に仕入れ、自社アトリエでカカオからチョコレートを作っています。フランスでも珍しいビーン・トゥー・バーを実践しているショコラティエのひとりです。
自社でカカオ豆からチョコレートを作っているのは、リヨンではベルナシオンとこのセーヴだけです。
セーヴでは、メキシコ・グアテマラ・トリニダード・コロンビア・ドミニカ共和国・ジャマイカ・ペルーといった中南米を中心に、マダガスカル・ジャワ島というアフリカやアジアのカカオ豆を輸入しています。
シェフであるセーヴ氏自ら現地に赴き、カカオ農家より栽培状況や味を確かめた上で直接仕入れています。


プラリュ Pralus
プラリュ(Pralus)は赤いプラリネのブリオッシュがおいしいと評判の店ですが、ブリオッシュだけでなくチョコレートもとてもおいしいです。それもそのはずで、プラリュもマダガスカルに独自の農園をもち、カカオを栽培してチョコレートをつくっています。
そのチョコレートはクリオロ種という世界に3%ほどしかない希少な種類のカカオをもちいています。
プラリュのチョコレートは世界に名だたるパティスリーやレストランでつかわれています。例えば、パリのギ・サヴォワ、ピエール・エルメ、ラデュレ、ジャン=ポール・エヴァン、パトリック・ロジェなどが挙げられます。
赤いプラリネも有名ですが、お土産に希少なカカオをつかったチョコレートもいかがでしょうか。
世界的にも珍しいカカオ豆からチョコレートをつくっているショコラティエがリヨンに3ヶ所もあるんです。以上の3店にはチョコレート好きにはぜひ訪れてほしいショコラティエです。


フィリップ・ベル PHILIPPE BEL
フィリップ・ベル Philippe Belとは、2004年に国家最優秀職人章(MOF)のチョコレート部門を取得したショコラティエです。
リヨンの近郊の町であるモンブリゾン Montbrison に本店があり、リヨン市内にも出店しています。フランスだけでなく、国際的に有名なショコラティエです。
フリップ・ベルは「私が作ったものだけを売る」という信念のもと、防腐剤やグルテンや着色料を使わずに自家製のココアバターをつくっています。
ベネズエラやコロンビアやペルーの南米、コートジボワールやサントメ(アフリカの西にある島)といったアフリカ地域原産のカカオ豆をつかってクーベルチュールチョコレートをつくっています。


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ヴァローナ VALRHONA
ヴァローナ(VALRHONA)も世界的に有名なチョコレートメーカーですが、そのリヨン近郊の町で誕生しました。リヨン市内に店舗はありませんが、リヨンから南に1時間ほどの町(タン・レルミタージュ Tain-l’Hermitage)にはヴァローナの見学できるアトリエがあります。
チョコレートを用いたレッスンや生のカカオを触ったり、レストランでチョコレート料理を楽しんだり、ヴァローナの製品を購入すすることもできます。
ヴェイス Weiss
ヴェイス(Weiss)は1882年にリヨンの南西に位置するサンテティエンヌ Saint-Étienne という町で創業したショコラティエです。有名なショコラティエです。
その当時は不可能だった産地の異なるフレーバーのカカオ豆をブレンドすることを世界で初めて発明しました。
ヴェイスでは、カカオ豆の選別から焙煎・粉砕・精練などの行程を経てチョコレートをつくるまでを自社で行っています。純粋なカカオバターを使用すること、人工着色料や防腐剤を一切使用しないなどこだわりのあるチョコレートを製造しています。
そのヴェイスの店舗がリヨン市内にもあり、ボンボンショコラやタブレットなど置いてあります。日本でも高級チョコレートとして有名です。リヨンではその高級チョコレートがリーズナブルに購入することができます。
リンツ LINDT
リンツ(LINDT)は1845年にスイスで創業した世界的に有名なチョコレートメーカーです。日本でもすでに有名ですね。
そのリンツの直営店がリヨンの中心にあります。リンツのチョコレートやトリュフなどが単品やギフトボックスにして購入できます。
また、奥のチョコレートバーはカフェになっており、あたたかいショコラショーや冷たいチョコレートドリンクが楽しめます。そのほかにも冷たいチョコレートドリンク、チョコレートのケーキ、アイスクリームなどがあります。
高級な雰囲気はありますが、気軽なカフェとしておいしいリンツのチョコレートが楽しめます。
以上、リヨン市内にある有名なショコラティエを6店とチョコレートのアトリエを紹介しました。