リヨンの伝統料理のなかにも食べてほしいサラダ料理があります。リヨンのサラダの特徴は名物の豚や牛を余すところなくつかっているところ。そして、食べ応えがあってボリュームがあることも特徴です。
今回は、リヨンのサラダ料理を5品紹介します。
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リヨン風サラダ
リヨンのサラダと言えばサラド・リヨネーズ(Salade lyonnaise)が有名ですね。「リヨン風サラダ」という意味で、サラダ菜、クルトン、ポーチドエッグ、太めのラルドンが入ったサラダです。
クルトン(Croûton)とは一口大に切ったパンで、ラルドン(Lardon)とは豚バラ肉を薫製したベーコンのことです。ラルドンを炒めて出てきた脂で、クルトンを焼いて作ります。サラダといいますが、結構なボリュームのあるサラダです。
サラダの上にのったポーチドエッグをつぶして、他の材料と混ぜて食べるのがオススメです。日本人も絶対に好きな味のサラダですので、ぜひ食べてほしいです。
レストランやブションでは前菜として提供されます。また、カフェでの食事として大きめのポーションで提供されることもあり、食事としても十分にお腹いっぱいになります。


レストランによって材料の切り方や盛り付け方、ドレッシングの味が異なります。様々なリヨン風サラダを楽しむことができます。
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仔牛の足のサラダ

上が「豚の鼻のサラダ」、下が「仔牛の足のサラダ」
サラド・ド・ピエ・ド・ヴォー(Salade de pieds de veau)は仔牛の足のサラダのこと。牛足を細かくカットして、酢やマヨネーズで味付けしたサラダです。牛の足まで余すところなくつかっていてい流のがリヨンの特徴です。
サラダと言ってもはあまりつかっていなく、牛足がメインのサラダです。サラダ菜が添えられていることがあります。牛足は臭みもなくぷるぷるとした食感のゼラチン質なので食べやすい食材です。
ブションの前菜として提供され、シャルキュトリ(食肉加工品店)にも必ず置いてあります。
pieds(ピエ)は足、veau(ヴォー)は仔牛を指します。
豚鼻のサラダ
サラド・ド・ミュゾー(Salade de museau)は豚鼻のサラダのことです。豚の鼻を薄くスライスして、マヨネーズや酢で味付けしたサラダです。
こちらもサラダと言っても野菜はあまりつかっていなく、豚鼻がメインのサラダです。サラミのような見た目で、食感はコリコリとしていて独特の香りや味がします。ワインと一緒にいただくととても相性がいいです。
ブションの前菜として提供され、シャルキュトリ(食肉加工品店)にも必ず置いてあります。
豚の耳のサラダ
まだまだ豚の部位を使ったサラダがあります。豚の耳のサラダはサラド・オゾレイユ・ド・コション Salade aux Oreilles de cochon)といいます。
豚の耳の軟膏部分を薄く切って、マヨネーズやヴィネガーが味付けしたサラダです。クセや臭みもなく、食感もよく食べやすいです。
昔ながらのブションの前菜として提供されます。
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レンズ豆のサラダ(クロワルッスのキャヴィア)
レンズ豆のサラダは茹でたレンズ豆にオリーブ油や酢、マヨネーズなどを混ぜて作るサラダです。
サラド・ド・ランティーユ(Salade de lentilles)、またはクロワルッスのキャヴィア(キャヴィア・ド・ラ・クロワルッス Caviar de la Croix Rousse)ともいいます。
19世紀、クロワルッス地区に住む絹織物職人は高価な食事ができない経済状況となってしまいました。しかし彼らはブルジョワに自分たちがまだ豪華な食事ができることを見せつけるために、レンズ豆を見た目の似ている「キャヴィア」と言っていました。それ以降もリヨンの人々は「クロワルッスのキャヴィア」と愛称で呼んでいます。
リヨンではレンズ豆をメイン料理の付け合わせなどにもよく使われます。
以上、リヨンのサラダを5品紹介しました。リヨンで見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。