サン・ジャン大聖堂は、12世紀から建設の始まったロマネスク様式とゴシック様式をもつ大聖堂です。リヨン旧市街の入口にあり、観光の出発点でもあります。
サン・ジャン大聖堂の建築の歴史や展示物や見どころ、観光のしかたを紹介します。
サン・ジャン大聖堂の観光スポット
リヨン旧市街にある地下鉄ヴューリヨン(Vieux-Lyon)駅を背中にして左側にサン・ジャン大聖堂 Cathédrale Saint-Jean-Baptisteが見えます。
大聖堂の前に広がるのがサン・ジャン広場 Place Saint-Jean で、中央には19世紀のイエスの洗礼の彫刻サンジャン・バチスト噴水があります。
サンジャン大聖堂は12世紀からロマネスク様式で着工され、300年以上かかりようやく完成しました。壮麗で均衡のとれたゴシック様式のファサード(建物の正面部分)に、14世紀始めにつくられた旧約・新約聖書の場面をあらわした368個の円形浮彫彫刻が見れます。
大聖堂内部は32メートルの高さをもつ身廊は4つの席列で構成されています。身廊とは、大聖堂内部の祭壇手前の礼拝のための空間のことをいいます。
左側部分の身廊を進むと、16世紀にできた自動人形仕込みの天文時計があります。4世紀に渡って時を告げてきた天文時計ですが、現在では止まっています。
正面扉の真上にある直径12メートルのバラ窓は「夕暮れのバラ窓」と呼ばれ、1394年に制作されました。中央には「神の子羊」があり、聖ステファノと聖ヨハネ の生涯が語られています。
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大聖堂内の聖歌隊員養成所の観光案内
サン・ジャン大聖堂内の右側あるに聖歌隊員養成所 Manécanterieに宝物殿があります。
16世紀に奪略され、19世紀に再収集された宝物、ヴィザンチン時代から20世紀までの礼拝用の小道具が展示されています。ナポレオンの叔父であるジョセフ・フェシュと美術愛好家のルイ・ボナルが中世の美術工芸品やリヨンの工房で造られた19世紀の作品の収集に貢献しました。
1090年に建てられた聖歌隊養成所は多彩色の美しいれんが造りで、中世初期の貴重な民間建築です。
サン・ジャン大聖堂の外、北側のマンデュロ通り Mandelot にはサン・ジャン考古学公園があり、4世紀〜8世紀のサンテティエンヌ洗礼室跡や14世紀のサント・クロワ教会跡がありました。1980年に発掘されたあとに改修されました。
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サン・ジャン大聖堂の観光情報
名称 | サンジャン大聖堂 Cathédrale Saint Jean Baptiste | ||
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エリア | リヨン5区旧市街 Vieux-Lyon | ||
住所 | place St Jean - 69005 Lyon 5ème | ||
交通 | メトロD線 Vieux-Lyon 駅から徒歩1分 |
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開門時間 | 7/1~8/31 毎日 10:00~12:00, 15:00~18:00 1/9~6/30 毎週土曜・日曜 14:30~17:30, 毎月第3水曜日 |
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閉門日 | 祝日 | ||
WEB |
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サン・ジャン大聖堂の場所