ガロ=ロマン劇場はリヨンのフルヴィエールの丘にある紀元前1世紀の古代ローマ時代の古い劇場の遺跡です。その劇場の一角にロマン博物館があります。
ガロ=ロマン劇場と博物館の歴史や観光案内、場所や営業時間などの情報を案内します。
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ガロ=ロマン劇場の歴史と観光案内
ガロ=ロマン劇場(Théâtre Gallo Romain)は、紀元前1世紀の古代ローマの最も古く、1万席と最も大きな劇場のひとつです。
1933年にこの劇場付近の発掘調査が始まりました。
敷石が敷かれたローマ時代の緩やかな坂道をたどるとオデオン(Odéon)に着きます。このオデオンは紀元前1世紀にできた本格的な音楽堂で、「小劇場」とも呼ばれていました。
オデオンはリヨン近郊のヴィエンヌ(Vienne)にあるものと合わせてガリア地方に唯一残るものです。3000席を有する音楽堂では音楽の公演、詩の朗読会などに使われました。
劇場の上には大規模な貯水槽などお遺跡群と女神キュベレー(Cybèle)の神殿があります。
毎年夏には “Nuits de Fourvière” 「フルヴィエールの夜」という音楽イベントが開催されます。この劇場が野外のコンサート会場に変わります。
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ガロ=ロマン博物館の観光案内
ガロ=ロマン博物館(LUGDUNUM – Musée & Théâtres romains)は1975年にオープンした紀元前から7世紀までのリヨンの歴史を辿ることができる博物館です。Lugdunum ルグドゥヌムとはフルビエールの丘にあったローマの植民都市のことです。
ベルナール・ゼルフス(Bernard ZEHRFUSS)が設計した世界でも類を見ない地下建築で、丘と完全に一体化した博物館になっています。
コレクションは戦士時代のリヨン地域の様子に始まり、ローマ人によってルグドゥヌムと名付けられた紀元前43年のリヨンの発祥から7世紀までの変遷をたどることができます。
ローヌ・アルプ地方のコート・サン=アンドレ(La Côte-Saint-André)で発見された紀元前700年のガリア人の青銅製の戦車、ローマ皇帝クラウディウスの演説で刻んだ「クラウディウスの銅板」、コリニー Coligny で見つかったガリア人の暦、1806年にエネー地方 Ainay で発見された二輪馬車競技の様子を描いたモザイク画、ヴェーズ Vaise で発掘された宝飾品などが展示されています。
さらには160年に時の皇帝アントニウス・ピウスの快復を祝い奉じられた聖牛供養の祭壇、バッカスの神の勝利の石棺をはじめとするディオニソスの巨大石棺などを鑑賞することができます。
下の階に降りると、ガロ=ロマン劇場に出ることができます。劇場の上に重なり合うように遺跡群があります。
この劇場と博物館はユネスコの世界遺産に登録されています。
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ガロ=ロマン博物館&劇場の観光情報
名称 | ロマン博物館&劇場 LUGDUNUM - Musée & Théâtres romains | ||
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エリア | リヨン5区旧市街 Vieux-Lyon | ||
住所 | 17 Rue Cleberg, 69005 Lyon, France | ||
交通 | ケーブルカー F1 Minimes - Théâtres Romains 駅から徒歩1分 |
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TEL | 04 72 38 49 30 | ||
営業時間 |
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休業日 | 月曜, 1/1, 5/1, 12/25 | ||
料金 |
※劇場のみは無料で入場することができます。 |
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WEB | |||
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