今年2019年のリヨン光の祭典(フェット・デ・リュミエール)の日程・詳細が決まりました。昨年2018年は200万人の観光客が訪れたリヨンでもっとも有名なイベントです。
光の祭典の前と期間中はたくさんの観光客がリヨンに押し寄せるため、ホテルやレストランが満室満席になります。予約はお早めに入れることをおすすめします。レストランは光の祭典のためのオリジナルメニューを用意しているレストランもあります。
2019年の光の祭典の日程、交通公共機関の情報、服装や注意点、昨年のイベントの様子、フェット・デ・リュミエールの歴史について案内します。
リヨン光の祭典2019年の開催日
2019年12月5日(木)〜12月8日(日)までの4日間
- 12月5日(木)19時〜23時
- 12月6日(金)20時〜24時
- 12月7日(土)20時〜24時
- 12月8日(日)19時〜23時
リヨン光の祭典開催中の公共交通機関
光の祭典の期間中は、バス・地下鉄・トラムが頻繁に運行を予定しています。12月8日の16時からは公共交通機関(バス・地下鉄・トラム・ケーブルカー)が無料となり、5/6/7日は16時から3.10€で乗り放題のチケット(TCL en fête)が使えます。
リヨン光の祭典当日の服装や注意点
ただ、夕方に近づくにつれ会場付近に移動する人たちで交通機関が混み始め、入口や乗り場に列ができるところもあります。開催会場に入るためにはセキュリティチェックなどが行われることが予想されます。
また、貴重品の入ったバッグ等は持っていかないほうが賢明です。現金など必要なものだけをコートの下の上着の内ポケットに入れるだけにすることをおすすめします。地元の人も荷物は持たずに出かけています。かなりの人で溢れているのでスリもそれだけたくさん紛れています。外国人の持っている荷物は狙われやすいです。
身動きが取れないほどの人の多さの場所もありますので、はぐれないように気をつけてくださいね。
例年、開催中の夜は底冷えがするほどの寒さです。寒い中に数時間歩かないと行けないため、寒がりの方は耐えられなくなるほどです。夜中ということもあり、かなりの防寒をして出かけることをお勧めします。
ちなみに私は、中に毛皮のついたブーツ(雪山用)、ヒートテック二枚重ね、セーター、ヒートテックのタイツ、靴下、ネックウォーマー、手袋、帽子、薄手のダウンコート、厚手のコートで参戦しました。これで寒すぎではないという感じです。
リヨン市内には無料のトイレはほぼありません。カフェなども夜なのでしまっていることもありトイレが見つからないこともよくあります。当日は水分を摂りすぎないようにするのも楽しむコツです。
では、寒さとスリ対策を万全にして、光の祭典を楽しんでくださいね!
2019年光の祭典の主な見所
毎年行っている演出はすべて未公開のもので、リヨンでだけしか見れない光の演出です。
今年の光の祭典の公式サイト(プログラム等が確認できます)
2019年光の祭典のプログラム詳細。
LES ŒUVRES LUMIÈRE 2019
地図で確認することもできます。
LA CARTE
昨年は工事のため開催されていなかったテロー広場も2019年はプロジェクションマッピングが行われます。
光の祭典の動画
2017年のリヨン光の祭典の様子です。
2018年の光の祭典の様子の動画です。
2018年のフェット・デ・リュミエールの演出をエリアごとにレポートしています。こちらも合わせてご覧ください。
リヨンの光の祭典 フェット・デ・リュミエール とは?
光の祭典 フェット・デ・リュミエール Fête des Lumières とはリヨンで毎年12月8日前後に開催される街中を光につつまれる祭りです。
リヨンの住民や世界中からたくさんの人が訪れる祭りです。街中を飾ったイルミネーションだけでなく、各家庭でも窓枠にロウソクを灯します。
この祭りの起源は1852年にさかのぼります。
当時フルヴィエールの丘には小さな教会がありました。17世紀に流行ったペストを鎮めるためにこの小さな教会を建てました。19世紀に入り、その小さな教会の建立200周年を記念して、黄金に輝くブロンズのマリア像がささげられることになりました。
制作を任された彫刻家のファビッシュFabisch は聖母マリアの生誕祭である9月8日までに完成させる予定でした。ところがその年、洪水が起こりファビッシュのアトリエも浸水してしまい、期日までに完成させることができませんでした。教会の枢機卿ボナールは12月8日の無原罪の聖母マリアの祝日に延期することにしました。
12月8日当日、午前中に鐘楼とマリア像はリヨン大司教による厳かな祝福式をうけ、夜には光を灯して祝う予定でした。ところが、一日中雨が降り続けていました。教会は予定していた花火を取りやめ、祭典も途中で切り上げざる得ませんでした。しかし、夜に入ると雨が上がり、リヨンの人々はそれぞれの家の窓辺にロウソクを灯しはじめました。それを見た教会は鐘楼とマリア像に光を灯したのでした。
現在では「光の祭典」として大きなイベントとなり、多くの観光客を呼んでいます。リヨン中の建物や橋、教会、広場や空中などあらゆる場所にイルミネーションが灯され、有名なモニュメントではプロジェクションマッピングが上映されています。