[5区]旧市街&フルヴィエール

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の観光案内[Basilique Notre Dame de Fourvière]

フルヴィエール・ノートルダム大聖堂
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リヨンの顔ともいえるフルヴィエール・ノートルダム大聖堂、リヨンを旅行したら必ず訪問したい観光地のひとつです。フルヴィエール・ノートルダム大聖堂の歴史や教会内部の様子、開門時間や場所などの観光情報、観光ツアーを紹介します。

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リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の観光情報

名称 フルヴィエール大聖堂 Basilique Notre Dame de Fourvière
エリア リヨン5区旧市街 Vieux-Lyon
住所 8 Place de Fourvière, 69005 Lyon, France
交通 ケーブルカー F2 Fourvière 駅の出口正面
開門時間
  • 大聖堂・クリプト内 8:00~19:00
  • チャペル 7:00~19:00
  • 見晴し台 6:00~21:30
閉門日 なし
WEB www.fourviere.org

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の行き方

  1. 地下鉄D線 Vieux-Lyon(ヴュー・リヨン)駅に行きます
  2. ケーブルカー(Funiculaire)F2線の Fourvière 行きに乗車します
  3. 2つめの駅 Fourvière で下車します
  4. 駅から出たらすぐ真正面にフルヴィエール・ノートルダム大聖堂が見えます

大聖堂行きのケーブルカーは混んでいる時がありますので、時間に余裕を持って乗りましょう。

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の場所

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フルヴィエール・ノートルダム大聖堂の観光スポット

フルヴィエールの丘の281メートルの高台にそびえ立っているフルヴィエール・ノートルダム大聖堂 Basilique Notre Dame de Fourvière は、フランスの歴史的建造物やユネスコの世界遺産にも登録されています。

北のファサードにはゴシック様式の影響を受けた広い開口があり、天辺には天使サンミシェルの彫刻が羽を広げて立っています。正面には階段にライオンの彫像があり、地下聖堂(クリプト)の入口を守っています。

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フルヴィエール・ノートルダム大聖堂の歴史

話は14世紀にまでさかのぼります。

そのころヨーロッパでペストという感染病(黒死病とも呼ばれる)が大流行しました。人口の1/3~2/3にあたる2,000万~3,000万人が死亡したと言われています。その後、17~18世紀にも何度か流行し、1643年にはリヨンにもペストが発生しました。

その頃、フルヴィエールの丘にはマリア像が捧げられていました。

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂のマリア像

ペストが広まり始めると、人々はそのマリア像に祈り、「7 libre リーブルのろうそく1本と1枚の金貨をのせた絹のクッション」を捧げました。

※リーブルとは:昔の重さの単位(1リーブル libre = 0.5kg 7 libre = 3.5kg)

時代や地域によって重さが微妙に違っていたようですが、libre リーブルが人が1日に必要な穀物の重さを基準にしていたそうです。その7日分ですので、とにかくとても大きなろうそくをささげたということですね。

すると、祈りが通じてペストが治まり、人々は救われました。ペストの流行から救われたことに感謝して、1643年にリヨンの人たちはフルヴィエールの丘に小さな教会を建てました。

▶︎リヨンの名物クッサン・ド・リヨンの歴史と由来を見てみる

その後、19世紀に入るとその小さな教会ができてから200周年を記念して、黄金に輝くブロンズのマリア像がささげられライトアップされました。1852年12月8日のことです。

そこから、毎年12月8日にリヨンの救済を聖母マリアに感謝して、街中にろうそくを灯すお祭りが始まりました。これがリヨンで最も有名な光の祭典 Fête des Lumières フェット・デ・ルミエールです。今でも毎年12月に開催され、期間中は街中が光に包まれるリヨンを代表する大きなイベントです。

リヨンのフルヴィエールの丘のテレビ塔

それから27年後の1870年にはフランスとプロイセンとの間で戦争が始まります。普仏戦争と呼ばれています。プロイセン軍はリヨン方面にも攻め込んできました。

リヨンの人たちは再び奇跡を信じてフルヴィエールの丘の金のマリア像に祈りをささげました。

すると、軍隊は停止し、撤退していったそうです。リヨンの街は戦争から逃れることができました。

2度目の奇跡を祝して、ギヌリヤク大司教が聖母マリアに感謝したいとフルヴィエールの丘に大きな教会の建設をはじめました。それが現在のフルヴィエール大聖堂です。1872年に建設が始まり、1896年に完成しました。

19世紀の宗教建設の様式であるゴシックとビザンチン様式が混じり合い、聖母マリアのための神殿を建てたという切なる願いが込められています。

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フルヴィエール・ノートルダム大聖堂内部の観光案内

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の内部

内部の装飾は、ビザンチン様式の影響がみられるモザイクとステンドグラスがとても豪華です。入口に背を向け、右側にはフランスの歴史、左側には教会の歴史における聖母マリアの偉業がモザイクとステンドグラスで表現されています。

フルヴィエール・ノートルダム大聖堂のステンドグラス

また、下部の側面には聖母マリアの生涯をたたえた8つの小さな礼拝堂、身廊の3つの丸天井には三位一体が描かれています。

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の内部

モザイクはカトリックの「聖体の秘蹟」を象徴しており、祭壇の上には聖母マリアの彫像が4本の柱によって支えられています。

地下にあるクリプト(地下聖堂)の床部分のモザイクはキリスト教の七つの大罪を表しています。七つの大罪とは「高慢」「物欲」「嫉妬」「憤怒(フンド)」「色欲(シキヨク)」「貪食(タンショク)」「怠惰」と言われています。

祭壇の下には聖母マリアの夫であるヨセフの墓があります。リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂の礼拝堂
ノートルダム大聖堂の右側には小さな18世紀に建てられた礼拝堂があります。

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フルヴィエール・ノートルダム大聖堂をめぐる観光ツアー

リヨンのフルヴィエール・ノートルダム大聖堂のマリア像
フルヴィエール・ノートルダム大聖堂を見学できる観光ツアーを紹介します。無料のツアー、案内付のツアー、大聖堂の塔に登るツアーの3種類があります。

無料観光ツアー

Visite libre(ヴィジット・リーブル)といい、無料でオーディオガイドをスマートフォンで聴きながら観光できます。いわゆる普通の観光ですね。

聖堂内を見学する観光ツアー

Visite Découverte(ヴィジット・デクーヴェルト)といい、フルヴィエール大聖堂内部の案内をしてくれる観光ツアーのことです。その日によってテーマが異なります。言語はフランス語や英語ほかで、日本語はありません。

開催時期 毎日開催 9時〜12時30分, 14時〜18時(土日〜16時45分)、日曜午前は除く
案内時間 30分~
料金 テーマによって異なる

大聖堂の塔に登る観光ツアー

Visite Insolite(ヴィジット・アンソリット)といい、大聖堂の塔に登ることができるツアーです。大聖堂の屋根まで345段の階段で登って、リヨン市内のパノラマを望むことができます。

開催時期 4月~5月 水土日 14:30/16:00
6月~9月 毎日 11:00/14:30/16:00
10月 水土日 14:30/16:00
11月 水土日 14:30/15:30
案内時間 1時間30分
料金 大人10€/18歳以下5€

いずれの観光ツアーも予約はこちらのサイトから行えます。
https://www.fourviere.org/fr/
(フランス語・英語)

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