ペラーシュ駅 Gare de Lyon-Perracheはリヨンのプレスキル地区の南にあり、リヨンでTGVの停まる国鉄駅のひとつです。
リヨンの中心ベルクール広場からは商店街のある歩行者専用道路を歩いて10分ほどで着く範囲にあります。駅周辺にはホテルやレストランも多く、旅行者の多いエリアです。
リヨン・ペラーシュ駅の治安と行き方を紹介します。また、現在(2019年)大きな再開発を行っており、その状況もお知らせします。
ペラーシュ駅周辺の治安
ペラーシュ駅周辺はとくに治安の悪いエリアではありません。駅周辺には高級住宅地もあり、昼間は地元住民や旅行者が多くいますし、雰囲気もさほど悪くはありません。普通に利用する分には特に問題はありません。
しかし、旅行者が多いということもあり、外国人を狙ったスリは多いようです。
実際、ペーラッシュ駅構内でスリ未遂にあったことがあります。構内を歩いていると若い素朴な学生風の男の子から場所をとても丁寧にたずねられました。彼は話し始めるとすぐに携帯を落として部品が飛び散り、それを拾い終えたら小銭を落としました。わたしは拾うのを手伝わなかったのですが、拾うのを手伝ってくれている間にスリをする常套手段なんだそうです。
ですので、決して危険なエリアではないですが、自分の持ち物などは肌身離さず身につけておきましょう。貴重品の入ったバッグには必ず手を添えておきましょう。
また、ペーラッシュ駅を南北に通る場合は、駅構内に上がって降りるようにしましょう。駅の地上階にあるトラムの線路沿いを通れば、縦断することができますが、暗いし雰囲気も悪いので通らないようにしてください。
スリに気をつけること、明るい場所を通ることを気をつけていれば、駅の利用は危険ではありません。
ペーラッシュ駅の再開発が終わり、駅が新しくなった際には治安問題はなくなるのではないかと考えています。
ペラーシュ駅へのアクセス
ペラーシュ駅へ行くには地下鉄やバス、トラムなど様々な方法があります。
地下鉄
- A線 PERRACHE 駅
地下鉄ペラーシュ駅は始発の駅のため、ほぼ毎日切符のコントロールをおこなっています。必ず改札口に入る際には切符を通してください。
バス(バス番号 – 行き先)
- 08 Oullins Clément Désormes
- 31 CITE E. HERRIOT
- 46 BOYER
- 49 STE FOY CHATELAIN
- 55 CAMPUS LYON EST
- 60 FEYZIN LES RAZES
- 63 OULLINS LE GOLF
- S1 CONFLUENCE – Gare St Paul
- C19 FRANCHEVILLE TAFFIGNON
- C21 GORGE DE LOUP
- C22 GRANGE BLANCHE
トラム(トラム番号 - 行き先)
- T1 DEBOURG – IUT FEYSSINE
- T2 PERRACHE – ST PRIEST BEL AIR
ペラーシュ駅の場所
ペラーシュ地区の再開発
ペラーシュ駅のほうが歴史が古く、1857年にこの駅を起点に列車が開通しました。ガス工場や兵器庫、刑務所、と殺場などがつくられ発展していました。多くの人が働いており、人々の食事を提供していたのが広大な広さのブラッスリー・ジョルジュ Brasserie Georgeで、現在も営業を続けています。
210mのファサードをもち、鉄骨とガラスで覆われた駅を建設しましたが、大きな駅ができたことでペラーシュ駅の北と南とで格差ができ、南側のエリアを孤立させてしまいました。
ペラーシュ駅を南北へ移動する場合、いったん駅構内へ登って降りなければならず、行き来がとても不便となっています。また、地下鉄からトラムの乗り場へ移動する場合にも一度2階に上がって1階へ降りなければいけません。トラムと地下鉄乗り場はどちらも1階にあります。
現在ではペラーシュ駅の南側にはコンフリュアンスという新地区が開発されています。さらに、2019年にはペラーシュ駅が大規模に改装される予定で、今後はペラーシュ駅を通過して南北に移動することが容易になります。
ペラーシュ駅正面にあるカルノ広場 Place Carnot には19世紀に2つの大きな像が設置されました。東側に『ラ・レプブリック』『ラ・ヴィル・ド・リヨン』の像は地下鉄駅の開通時に再設置されたものです。
この広場の周りのアパルトマンは19世紀のブルジョワ建築が並んでいます。クリスマス時期にはリヨン市内では唯一常設のマルシェが並び、週末にはたくさんの人々が訪れています。