リヨン美術館はフランスでも規模の大きな美術館のひとつで、テロー広場に隣接しています。リヨン美術館の見どころ、営業時間や料金、場所や地図などの観光情報を紹介します。
リヨン美術館の歴史と展示品
リヨン美術館の建物は、1659年以来ダム・ド・サン・ピエール王立大修道院として使われていました。この建物はフランス革命時代に押収され、1803年に美術館として公開されるようになりました。
1914年には自然史博物館が、1935年には併設されていた美術学校が分離され、1921年にリヨンの歴史に関する作品は旧市街のガダーニュ博物館へと移されました。
美術館の入口は200m以上におよぶ荘厳なイタリア風のファサードが窓列の上に並び、三角形の正面上部の装飾壁があります。屋根は美しい手すりが強調され、「網屋小町」という名前をもつ女流詩人ルイーズ・ラペの胸像が正面玄関の上に飾られています。
入口から入ると庭園があり、ロダンの「青銅時代」「影」「歩く男」が展示されてあります。
1990年代末に大規模な改修がおこなわれ、7000㎡の広さに70の展示室に価値の高い作品が多数展示され、ヨーロッパでも有数の美術館となっています。さらに、リヨン出身の芸術家による作品も展示されています。
地上階は修道院があったころには食堂として利用されていましたが、現在ではブランシェ作のバロック様式の装飾や礼拝堂と19〜20世紀の彫刻が陳列されています。
大階段には19世紀に活躍したリヨン出身の画家ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ Pierre Puvis de Chavannes による壁画『芸術とミューズにとって愛しい聖なる森』があります。
絵画部門では14世紀から1980年代までのヨーロッパ絵画が陳列されています。1801年からすでにリヨンでは、フランス革命時やナポレオン時代に入手された多くの絵画コレクションが集まっていました。
1815年には絹織物業のデザイナーたちに図案のアイデアを提供するために「花のサロン」という展覧会がひらかれました。その後、リヨン派の芸術家たちの作品がならぶようになりました。20世紀初めにはルノワール、モネ、マネやゴーギャンといった印象派の作品の収集に力を入れました。
1995年に現代美術部門がテットドール公園の北にあるリヨン現代美術館 Musée d’art contemporain de Lyon に移されました。
1997年にはリヨン出身の女優で美術コレクターだったジャクリーヌ・ドリュバックの遺贈により、ピカソ、レジェ、フランシス・ベーコンといった印象派や近代絵画の作品が収められました。
さらに、古代エジプトから古代ローマまでの3000年以上にわたる地中海の歴史をめぐることができます。また、ルネッサンス時期のイタリア陶器、リモージュのエナメル細工、アールヌーボーのガラス細工、アールデコの家具、中国、韓国や日本の陶磁器が展示されています。
リヨン美術館の観光情報
名称 | リヨン美術館 Musée des Beaux Arts de Lyon | ||
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エリア | テロー広場 Terreaux | ||
住所 | 20 place des Terreaux - 69001 Lyon | ||
交通 | メトロA/C線 Hôtel de Ville - Louis Pradel 駅より徒歩2分 |
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TEL | 04 72 10 17 40 | ||
営業時間 |
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休業日 | 火曜 | ||
料金 |
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WEB | www.mba-lyon.fr |
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LyonCityCard | 利用OK! |